【お供えの果物の盛り方の基本】向きや個数、マナーについて

最終更新日:2024/08/31

【お供えの果物の盛り方の基本】向きや個数、マナーについて

お供え物として定番の果物の盛り方はどうしていますか?
果物のお供えの盛り方というと、一見難しく感じてしまいますが、ポイントを知れば難しくはありません。
そこでこの記事では、お供えの果物の盛り方の基本と果物の選び方をはじめ、お供えの果物の向きや個数についてご紹介します。
またお供えできれいな盛り方ができるおすすめの果物や、果物の盛り合わせをお供えする場合の置き方についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

お供えの果物の盛り方の基本と果物の選び方

四十九日や一周忌などの法事やお盆などだけでなく、日頃から仏壇にお供えをしているという方は多いでしょう。
お供え物といえば果物やお菓子が一般的ですが、果物の選び方や盛り方にはルールがあるのでしょうか?
特に法事では親戚が集まることも多いので、果物の盛り方はマナー違反にならないように心がけたいですよね。

お供えは、そもそも故人を偲び供養するためのもののため、果物の選び方のコツは、故人が好きだったものを選ぶということがひとつです。
あとは、常温でも日持ちするものや、分けて持ち帰れる果物もおすすめです。

また旬のものや、形が丸い果物を選ぶのが好ましいとも言われています。
その理由は丸いという言葉は「円い(まるい)」とも表され、「円=縁」となり丸い形の果物は縁起が良いとされているためです。

果物の盛り方の基本は、高坏(たかつき)や供物台に乗せてからお供えすること。
高坏や供物台がない場合は、低くて広いお皿で代用することができます。
いずれの場合も果物は直接盛るのではなく、懐紙や半紙、ない場合は無地の白い紙を頂点をずらした三角形の形に折ったものを敷き、その上に盛り付けていきます。

お供えの果物の盛り方‐向き

お供えで盛り付ける果物の向きには、決まりはあるのであるしょうか。
実はお供えする果物の向きには、これといったルールはありません。

とはいえ、乱雑に盛り付けると見た目もバランスも悪くななってしまうので、丁寧に並べてヘタ部分が上になるように自然な状態で盛り付けることを心がけましょう。

例えば柿の場合、ヘタを下にしたほうがきれいに見えると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまでもヘタは上向きが正解です。
また来客から見て見栄え良く盛り付けるのもコツのひとつです。

お供えの果物の盛り方‐個数

では、お供えする果物の量や個数についてはどうでしょう。
もちろん、高坏や供物台の乗り切れないほどの量は避けましょう。
個数についての明確な決まりはありませんが、弔辞や慶事でも割り切れる偶数は故人や相手との縁が切れると考えられているため、奇数が通例とされています。
果物も「3・5・7」といった個数を盛り付けるのが良いでしょう。

ただし、末広がりで縁起が良いとされる「8」の場合は、偶数ですが使用されることもあります。
また「4」や「9」といった忌み数と呼ばれる個数は死や苦を連想させるため避けたほうが良いでしょう。
宗教によっては、果物の数についての考え方は気にしないとする宗派もあります。

お供えできれいな盛り方ができるおすすめの果物

お供え物として盛り付けられる果物でおすすめのものは、丸い形をした以下になります。

  • リンゴ
  • ミカン
  • グレープフルーツ
  • メロン
  • ブドウ

など。

このほかバナナやキウイフルーツなど、通年で手に入りやすく日持ちするものがベストです。
見栄え良くきれいな盛り方としては、同じ種類の果物なら2~3段に飾ったり、違う果物とミックスして盛るなら1段飾りがおすすめです。

果物の盛り合わせをお供えする場合の置き方

法事など人が集まる時の果物選びや盛り方に悩んでしまうときには、かご盛りのフルーツセットを利用するのも手です。
かごに盛られた果物は、進物用の果物が種類も豊富に入っており丁寧にラッピングされています。

果物は仏壇の中段に供えるのが基本ですが、大きなかご盛りの場合、仏壇の前か経机の横にテーブルを置いて、その上にお供えします。
畳や床に直接にお供え物を置くことはNGですので気をつけましょう。

ちなみに、お供えの果物を弔事の進物として他家やお寺に持参する際には、のし紙をかけるのがマナーです。
お供え物ののしには故人や仏様への敬意が込められているため、うっかり忘れてしまわないようにご注意ください。

またお供え用のかご盛りのフルーツは、最近で楽天などのネット通販でも多く売られています。
店舗に買いに行かなくても、送料無料で先方まで届けてくれるサービスもありとてもに便利ですので、お供え物を直接渡せない場合や、急ぎの時にも便利です。

最後に

この記事では、お供えの果物の盛り方についてご紹介してきました。
お供物には「共に供する」という意味合いがあり、お供えした後は仏様と分け合っていただくことが供養になると言われているため、できるだけ残さずに食べることが良いとされています。
家族で食べたり、来客の皆さんに分けても問題ありませんが、おすそ分けをする時にはおいしく食べることができるうちに渡すよう心がけましょう。
また果物を選ぶ際には、色鮮やかさや、ハリ、ツヤを確認し、できるだけ新鮮なものを選ぶようにしてくださいね。

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