四十九日の法要に持参されるお供えを、果物にされる方も多いでしょう。
この記事では、四十九日の法要に持参するお供えにおすすめの果物や、選び方のポイントについてまとめました。
また、かご盛りのほうが良いのかや、果物の数の決まりなどについてもご紹介します。
のしの書き方などについてもまとめましたので、のしについて確認したい方もぜひお読みください。
四十九日にお供えする果物を選ぶポイント
一周忌や三回忌、四十九日法要など、果物は多くの仏事でお供えする機会が多い食べ物です。
しかし、いざ果物を選ぼうとしても、何が良いのか迷ってしまうことがないでしょうか。
特に、遠方からお供えしたいと考えている方は、日持ちなども気になりますね。
ここでは、四十九日にお供えする果物を選ぶポイントについてご紹介します。
- 故人の好きだった果物
- 日持ちする果物
- 常温でも長持ちするもの
- 形の丸いもの
- 小さくても見栄えのする果物の盛り合わせ
四十九日にお供えする果物にかごは必要か
最近では、法要などの仏事では果物の盛り合わせにはかごが使われることも多いようです。
かご盛りの果物は、盛り付け不要でそのままお寺にお供えでき、コンパクトでも豪華に見えるというメリットがあります。
一方、金額が高めでゴミが出ることと、中の果物の質や鮮度を確認できないというデメリットもあります。
四十九日などの仏事にお供えする果物は、かご盛りではなくてはならないというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、必須ではありません。
かご盛りでなくても良いというお寺が多いので、かごの有無にはこだわらず、故人の好きだった果物であれば問題ないと考えられるでしょう。
お供えのかご盛りの果物はどこで買える
四十九日にお供えする果物は、かご盛りでなくても構わない場合が多いとお伝えしました。
とはいえ、かご盛りの果物をお供えとして持参したい方も多いでしょう。
小さくても見栄えのする果物の盛り合わせなどは、イオンなどのスーパーでも購入することができます。
ほかに、アマゾンや楽天市場などのネット通販でも「お供えフルーツ」で検索するとさまざまな種類の果物の盛り合わせや、果物のお供えセットを探すことができるでしょう。
四十九日にお供えする果物は何個が良い
四十九日にお供えする果物は、個数にも配慮が必要です。
偶数は割り切れる数字なことから、「縁が切れる」と解釈される場合もあります。
そのため、四十九日にお供えする果物は奇数にすることが望ましいでしょう。
忌み数とされる4と9を除いた5、7、11個程度が適切と言われています。
四十九日にお供えする果物でおすすめのもの
四十九日にお供えする果物は、りんごや梨、メロンや柿、グレープフルーツなどの丸く常温で長持ちするものを選ぶのがおすすめです。
メロンやすいかは、大玉よりも小さめのものを選びましょう。
ラ・フランスや柿は9月以降でないと出回りませんが、ほかの果物ならオールシーズン入手できそうですね。
- りんご
- メロン
- 梨
- みかん
- すいか
- 柿
- グレープフルーツ
四十九日にお供えする果物でNGなもの
四十九日にお供えする果物の種類に特に決まりはないですが、いちごやバナナなどは、日持ちせず傷みやすいので不向きです。
どうしてもバナナをお供えしたい場合は、熟していない硬めのものを選びましょう。
以下の特徴がある果物は、一般的にお供えとして不向きです。
- 香りの強い果物
- 傷みやすいもの
- 果汁が出やすいもの
四十九日にお供えする果物に添える不祝儀袋について
四十九日法要は忌明けの日として、親族や友人、知人も参列します。
僧侶による読経の後、焼香や会食が行なわれ、施主の方は会食の案内や僧侶へのお礼、お開きの挨拶などを執り行います。
四十九日は法事になるので、不祝儀用ののし袋を用意することが必要です。
水引の色は白黒や黄白、双銀など、地域のしきたりに合ったものを選びましょう。
また、四十九日用法の水引には蝶結びではなく、不幸をこれっきりにして断ち切るという忌みがある「結びきり」を選びます。
四十九日にお供えする果物にかけるのしのかけ方
法事になる四十九日法要には、不祝儀用ののし紙を用意することが必要です。
のし紙のかけ方には、包装紙の外側にかける外のしと、内側にかける内のしがあります。
デパートなどでお供えの果物を購入する際は、用途を伝えると四十九日法要に合った包み方にしてもらえるでしょう。
法要に参加する場合は外のし
法要に参列する場合は、のし紙のかけ方は外のしです。
参列者は遺族に直接挨拶することができるので、当日手渡しする際に誰からのお供えものなのかがすぐにわかります。
法要に参加する場合は内のし
法要に参列しない場合は、のし紙のかけ方は一般的に内のしの方が丁寧とされています。
お供えものだけを送りますので、配送中にのし紙の破損を防ぐことができます。
四十九日にお供えする果物にかけるのしの書き方
四十九日にお供えする果物にかけるのしの書き方は、宗派によって異なります。
忌明けしているため、薄墨ではなく濃墨のペンを使って書きましょう。
- 御供物・御仏前…基本の四十九日ののしの書き方
- 御仏前…浄土真宗の書き方
- 御供物…宗派が不明の場合の、どの宗教や宗派でも対応できる書き方
まとめ
四十九日の法要に持参される果物は傷みにくく香りの強くない丸いもので、数は奇数がおすすめです。
のし書きは濃墨のペンを使い、仏事に参列するかしないかで、外のしか内のしかを選びましょう。
果物などお供えものについて不安がある時は、菩提寺のお寺に相談してみると間違いがありません。