夏に旬を迎える果物を家庭菜園で育てることができたら、楽しみがひとつ増えますよね。
そこでここでは、家庭菜園でも簡単に楽しむことができるおすすめの夏の果物をはじめ、家庭菜園でも育てられる夏の果物の種類や、植え付け・収穫の時期についてご紹介します。
また夏の家庭菜園の果物の育て方のコツについてもお伝えしているので、ぜひ参考にしておいしい果物をご家庭で楽しんでください。
夏の果物は家庭菜園で簡単に楽しもう
旬を迎えた果物は、味のおいしさはもちろん、栄養価も高まると言われており健康にも一役買ってくれます。
そんな旬の果物ですが、夏に旬を迎えるものは数多く、家庭菜園で作ることができたら、育てるのも収穫するのも、そして味わうのもとても楽しいですよね。
また果物はものによってはお値段の張るものもあり、特に人気の品種や国産無農薬のものだと、気軽に味わうことができないものも少なくありません。
家庭菜園なら無農薬でも意外と簡単に育つものもあり、安心しておいしく食べることができるのが嬉しいですよね。
以下で家庭菜園でも簡単に育てることができる果物についてお伝えしていきます。
家庭菜園で人気!おすすめの夏の果物
果物を育てることができるのは何も熟練した農家さんだけではありません。
イチゴやブルーベリー、ブラックベリーなどのベリー系は初心者でも育てやすい果物として人気です。
特に甘酸っぱいイチゴは家庭菜園向きの品種もたくさん開発されています。
イチゴは1年草のため、苗を買ってくればプランターなどでも簡単に育てることができ、室内栽培も可能。室内なら虫の心配もないのも◎。
また低木のブルーベリーもプランターで育てる方が多い人気の果物です。
ブルーベリーは、雌雄同体ですがそのままでは受粉しにくいという特徴があるので、結実させたくさん採れるようにするには2本セットで植えるのがコツです。
ちなみにブラックベリーなら1本でも実がなるので、庭やベランダなどのスペースに制限がある場合は、ブラックベリーを選びましょう。
家庭菜園でも育てられる夏の果物の種類
先述したイチゴなどのベリー系のほかにも、夏に旬を迎える果物は、メロンやスイカ、サクランボ、桃、プラム(スモモ)などもあります。それぞれの特徴を説明します。
メロン
家庭菜園では難しそうなイメージのあるメロンは、生育適温が25~30度と高めのためほとんどがハウス栽培されています。
そのため家庭菜園で育てる場合は、生育温度をしっかり管理して人工授粉をすることで実の付きがよくなります。
高級フルーツの代名詞ともいえるメロンが家庭菜園で楽しめたら嬉しいですね。
スイカ
夏を代表する果物・スイカはカリウムやβカロテンが豊富で、夏バテ予防にも効果的です。
小玉スイカなど品種によってはプランターでも育てられるものがあり、こちらもメロン同様高めの温度でお日様の光をたっぷり当てることでおいしく育ちます。
サクランボ
甘くておいしいサクランボは、害虫や病気に弱いため、ある程度果樹に栽培に慣れた方におすすめです。
太陽がよく当たり、水はけの良い土で育ちますが、虫や病気がないか小まめに木や実を確認する必要があります。
桃・プラム(スモモ)
上品な甘さと香りで人気の桃は、日当たりのよい場所で育てると甘い桃に育てることができます。
1本で結実するものと、他の品種を近くに植えて授粉させるものがあるため、あらかじめ品種についてチェックしておきましょう。
害虫が付きやすいので、6月から7月に実を付ける品種のほうが育てやすいです。
甘酸っぱいプラムも桃と同様に品種により1本で結実するものとそうでないものがあります。
1本で結実するもののほうが育てやすいので、加湿や乾燥に気を配りつつ適度に水やりをすることが大切です。
夏の果物の植え付けや収穫の時期
ここではこれまで紹介してきた夏においしい果物の植え付けや収穫の時期についてご紹介します。
果物によって植え付け時期は秋や冬、春というものもあるのでぜひ参考にしてください。
- イチゴ
植え付け期:苗植え9月下旬~10月
収穫期:5月中旬~6月中旬 - ブルーベリー
植え付け期:苗植え3月/10~11月
収穫期:6~8月 - メロン
植え付け期:種まき3~4月、苗植え:4月中旬~5月上旬
収穫期:7~9月 - スイカ
植え付け期:種まき3~4月、苗植え:4月下旬~6月
収穫期:7~8月 - サクランボ
植え付け期:12~3月
収穫期:5月中旬~6月 - 桃・プラム(スモモ)
植え付け期:11~3月
収穫期:6~9月
夏の家庭菜園の果物の育て方のコツ
最後にここでは、夏の果物を上手に育てる方法のポイントをお伝えします。
まず、果物はやせた土地では実りにくいので、しっかりとした土づくりが必要になります。
果物により酸性の土を好むものとアルカリ性の土を好むものがあり、土が合わないと実が付かない原因となってしまうので注意が必要です。
またおいしい果物を作りたいなら水やりや日当たりに配慮が必要です。
特にイチゴを赤く色づけるには日光の力が必要なので、おうちの中で育てる場合も日当たりを考慮しましょう。
苗のポットからプランターなどに植え替えるときは、根鉢を崩さないこともポイントです。
またスイカははじめに与える肥料が多すぎると茎葉だけが伸びていき実がうまく育たないので、追肥の量を十分に与えるやり方がおすすめです。
また比較的簡単に育てることができるベリー系を外で育てる場合には、鳥による被害が考えられるので必ずネットを掛けて鳥よけをしましょう。
果物を育てるのは、野菜作りよりは少しだけ手間がかかるかもしれません。しかし、実がなり味わうことができれば喜びもひとしおです。
この記事が家庭菜園で果物を楽しむヒントになれば幸いです。