最近注目を集めている「果実酢」。
果実の風味と酢酸の酸味が程よく調和し、毎日の生活に取り入れやすいのが魅力です。
この記事では、果実酢を飲むことで期待できる効果と、効果的に摂取するためのタイミングについて解説します。
果実酢とは
果実酢は、果物を使って作ったお酢のことです。
フルーツ酢やフルーツビネガーなどとも呼ばれます。
果物の味と香りがすることで、とても飲みやすく美味しいお酢です。
また、体によい効果が期待できることからも人気があります。
果実酢には、発酵して作ったものや果汁を加えたもの、砂糖を加えたものなどさまざまな種類があります。
使われる果物も豊富です。
例えば、以下の果物などが使われています。
- りんご
- レモン
- みかん
- オレンジ
- ライチ
- いちご
- ブルーベリー
- 梨
- 桃
- 柿
- いちじくなど
果実酢に期待できる効果
果実酢の主成分は酢酸です。
口に入れた時に酸っぱく感じる成分で、この酢酸によって体にいい効果が期待できます。
酢酸によって期待できる効果は、以下の通りです。
- コレステロール値や血圧の低下
- 血糖値の急上昇を抑える働き
- 免疫機能の活性化
- 疲労回復
また、酢に含まれるグルコン酸が腸内環境を良くします。
腸内の善玉菌はグルコン酸を好み、酢が体に入ることで善玉菌が増殖します。
その一方、酢の抗菌作用が悪玉菌を減らします。
この作用の結果、腸内の環境がよくなるのです。
果実酢はダイエットにおすすめ
果実酢は健康に良い効果が期待できるだけでなく、ダイエット効果も期待できます。
これは、果実酢に含まれるクエン酸とアミノ酸によるものです。
クエン酸は内臓脂肪をエネルギーに変えて使い、アミノ酸は脂肪の燃焼を助ける働きをします。
このように体に働きかけることによって、脂肪の燃焼や蓄積の予防に繋がり、痩せやすくなると言われています。
また、果実酢にはいろいろな種類があり、砂糖が含まれたものもあります。
ダイエット中に飲む場合は、砂糖不使用のものを選ぶと良いでしょう。
効果的に摂取するための果実酢を飲むタイミング
果実酢をいつ飲むかで悩む方もいらっしゃると思います。
おすすめのタイミングは、食事中か食後です。
お酢は唾液を促進する作用があります。
この働きによって、食欲が増してしまいます。
たくさん食べたい場合が良いですが、いつも以上に食べすぎて太ることがあるので、食事前や空腹時は避けることをおすすめします。
特にダイエット中の方は、飲む時間に注意しましょう。
また、お酢には胃腸の消化作用を助ける働きもあるので、夜寝る前に飲むのもおすすめです。
ただし、寝る前に飲む場合は酸によって歯が溶け出さないよう、果実酢を飲んだあとに水やお茶を飲んだり、歯を磨きましょう。
果実酢の飲み過ぎに注意しよう
果実酢が体に良い効果があると言っても、飲みすぎてはいけません。
1日の摂取量の目安は大さじ1~2杯ほどです。
効果を得るためには毎日続けることが大切です。
飲みやすいお酢ですが、飲みすぎないように注意しましょう。
また、果実酢は妊娠中の方でも飲むことができます。
さまざまな栄養がとれるので、おすすめです。
妊婦の方も飲む量に気をつけて摂取しましょう。
果実酢の美味しい飲み方
果実酢にはいろいろな種類がありますが、ストレートタイプ以外はなにかで薄めて飲むことになります。
おすすめの飲み方は、牛乳や豆乳で割る方法です。
牛乳や豆乳で果実酢を薄めると、ヨーグルトのような味わいになります。
とても飲みやすくなるので、お酢が苦手な方でも美味しくいただけます。
しかし、牛乳や豆乳を使うとその分カロリーが高くなります。
ダイエット効果を期待する場合は、炭酸水やお湯で割るのがおすすめです。
炭酸割りやお湯割りにすれば、カロリーをあげずに飲みやすくできます。
果実酢は酸っぱく刺激が強いので、そのまま飲んだり、空腹時に飲むと喉や胃を痛めたりることがあります。
必ず薄めて、時間に気をつけて飲みましょう。
また、ドリンクとして飲むのが苦手な方や毎日飲むのは飽きた場合は、料理に入れて摂取するのもおすすめです。
果実酢の作り方
果実酢は果物と氷砂糖を酢で漬け込むことで作ることができます。
簡単に作れるので、自家製の果実酢を作るのもおすすめです。
ここで、果実酢のレシピをご紹介します。
【材料】
- 保存容器(瓶)
- 好みの果物
- 市販のお酢
- 氷砂糖
果物とお酢と氷砂糖の分量が1対1対1になるように準備します。
【作り方】
- 保存容器を熱湯消毒します。
- 果物をカットします。
- 果物と氷砂糖とお酢を入れて蓋をします。
- 毎日1回蓋をしたまま軽く振り冷暗所で保管し、1週間たったら完成です。
酢の種類には米酢や穀物酢などがありますが、酸っぱいのが苦手な方はりんご酢を選ぶのがおすすめです。
また、黒酢や米酢はアミノ酸が多く含まれています。
酢の効果を期待する場合は、このようなものを選ぶのもおすすめです。
また、氷砂糖なしで作る場合は、氷砂糖の代わりにはちみつや黒糖を入れても作れます。
果実酢を作り終わって取り出した果物は、砂糖を加えて煮ることでジャムにアレンジできます。
果実酢の賞味期限
種類にもよりますが、果実酢の賞味期限は1年ほどのものが多いです。
自家製の果実酢も、冷蔵庫にきちんと保存するなど、保存方法に問題がなければ1年ほど保存できます。
日持ちはしますが、保存期間が長くなると風味はどんどん落ちてしまいます。
開封後は特に劣化してしまうので、できるだけ早く飲み切るのがおすすめです。
まとめ
さまざまな果物を使って作る果実酢は、果物の味と風味が美味しく、とても飲みやすいお酢です。
飲むことで体に良い効果や、ダイエット効果なども期待できます。
積極的に摂取していただきたい飲み物とも言えます。
飲むタイミングや飲む量、飲み方もご紹介したので、ぜひ参考にし、美味しく効果的に果実酢を楽しみましょう。