冷凍庫から取り出すだけでいつでも手軽に味わえる冷凍フルーツは、そのままでもおいしいですし、スムージーなどにアレンジして楽しんでいるという方も多いと思います。
そんな人気の冷凍フルーツですが、栄養についてはご存じですか?
ここでは、考えると気になる冷凍フルーツの栄養についてたっぷり解説します。また冷凍フルーツに含まれる栄養素・栄養価一覧や、人気ランキング上位にも入る栄養が高い冷凍フルーツ、おすすめの食べ方・組み合わせ、さらに栄養価を落とさないフルーツの冷凍方法についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
冷凍フルーツの栄養とは
ビタミンやミネラルなどの栄養素をたっぷりを含んだフルーツ。冷凍すると栄養はどうなってしまうのか気にしたことはありますか?もしかしたら冷凍することで栄養がなくなったり、減少してしまうと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実はフルーツは冷凍することで生の状態よりも美容効果がアップしたり、生の状態よりも栄養素がしっかりと保たれるというケースも多く、より健康的に摂取できるものが数多くあります。
実際に、冷凍フルーツと生のフルーツの栄養成分を比較する研究でも冷凍フルーツと生のフルーツのビタミンC、プロビタミンA、葉酸などについては差がないことが発表されています。さらに、生の状態よりも冷凍フルーツのほうが栄養素をしっかりと保持し続ける可能性が高いという結果も出ています。
これは野菜についても同様で、フルーツ、野菜のどちらもしっかりと豊富に摂取することで免疫UPや健康にもつながるということを示しています。
人気の冷凍フルーツに含まれる栄養素・栄養価一覧
では冷凍フルーツにはどのような栄養素が含まれているのでしょう。人気のミックスベリーとブルーベリー、バナナの栄養素とそれぞれ500gの栄養価を一覧でご紹介します。
冷凍ミックスベリーの栄養
美容にうれしい栄養素が豊富なイチゴ、ブルーベリー、ラズベリーの3種類がミックスされたミックスベリー。ベリー類は糖質量も低いので、特に美容効果に期待が持てます。
栄養素
- イチゴ:ビタミンC
- ブルーベリー:抗酸化力の高いアントシアニン
- ラズベリー:美白・美容効果の高いエラグ酸など
栄養価
- エネルギー:195カロリー
- たんぱく質:4.0g
- 脂質:0.5g
- 炭水化物:53.0g
冷凍ブルーベリーの栄養
栄養素
- アントシアニン
- カリウム
- ビタミンC
- レスベラトロール
- 皮膚や粘膜の働きを高めるβカロテンなど
栄養価
- エネルギー:240カロリー
- たんぱく質:2.5g
- 脂質:0.5g
- 炭水化物:64.5g
冷凍バナナの栄養
栄養素
- 体内の余分な塩分を排出してくれるカリウムが豊富
- ビタミンB群
- 亜鉛
- 食物繊維
- フラクトオリゴ糖など
栄養価
- エネルギー:465カロリー
- たんぱく質:5.5g
- 脂質:1.0g
- 炭水化物:112.5g
人気ランキング上位にも入る栄養が高い冷凍フルーツ
ブラジル発祥のヤシ科の植物であるアサイーには、ポリフェノールや鉄分をはじめ、ビタミンEや、アントシアニンなどの抗酸化作用のある栄養素がたくさん。「最強」と言われるほど栄養価が高く、スーパーフードとしてもお馴染みです。
また先ほど紹介したイチゴ、ブルーベリー、ラズベリーのほか、ブラックベリーにもアサイーに次ぐほどの抗酸化作用があると言われており、ポリフェノールやカリウム、鉄分などのミネラル、ビタミンB1やビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれており、ダイエットフードとしても人気です。
生ではなかなか手に入れることができない栄養価の高いフルーツも冷凍ならネット通販などでも手軽に購入できるので、ぜひ活用したいですね。
栄養満点!冷凍フルーツのおすすめの食べ方・組み合わせ
そのままアイス感覚でパクパクつまむことができる冷凍フルーツですが、ほかの食べ物と組み合わせたり、工夫をすることでさらにヘルシーにおいしく味わうことができます。
おすすめは、冷凍フルーツを牛乳やヨーグルト、豆乳などと一緒にミキサーにかけるだけでとても簡単に作ることができるスムージーです。甘さが足りない場合には、ハチミツを加えたり、りんごジュースで割ってもおいしくいただけます。
またヨーグルトに入れて食べることでヨーグルトの嬉しい効能も一緒に摂取することができるので、毎朝の習慣にすると美容や健康にも有効です。
そのほか冷凍フルーツをケーキなどのスイーツに添えていただくことで、見た目も華やかになりますし手軽に楽しむことができるのでおすすめです。
栄養価を落とさないフルーツのおすすめ冷凍方法
長期保存が可能な冷凍フルーツですが、あまり長く冷凍庫に入れておくと冷凍焼けしたり、においが付いてしまうこともあります。鮮度を落とさずに保存するには、大容量のものはラップやチャック付きの保存袋などに入れて小分けにして、できるだけ空気を入れずに保存しましょう。小分けにすることで必要な分だけをさっと取り出すことができるので残った分が溶けてしまうなどの影響が出ないようにするのが保存のコツです。
自分で冷凍フルーツを作りたいという場合は、ヘタなどは取り除き、食べやすい大きさにカットして、水分をキッチンペーパーなどでしっかりと拭き取ってから小分けにして保存しましょう。自分でカットした冷凍フルーツは長くても半年~9カ月程度を目安に食べ切ってくださいね。