この記事では、みかんに含まれる鉄分の量やみかんは鉄分の吸収を助ける働きをすること、1日の摂取量の目安について解説します。
また、みかんと一緒に食べると良い鉄分の多い食べ物やそもそも鉄分とはどんな働きをするのかもお伝えします。
毎日の食生活にみかnを取り入れて、健康的な生活を目指しましょう。
みかんに含まれる鉄分の量
貧血になった時にみかんを食べると良いと言われたら、みかんにたくさん鉄分が含まれているように思う方もいらっしゃると思います。
しかし、残念ながらみかんには鉄分は多く含まれていません。
日本食品標準成分表によれば、温州みかん(普通)で100gあたり0.2mg含まれているとされています。
鉄分の1日の摂取目標は成人男性で7~7.5mgほど、成人女性で10.5mgとされています。
みかんだけで、この量をとることは難しいことがわかるでしょう。
では、どうして貧血の時にみかんを食べると良いと言われるのでしょうか。
それは、みかんに含まれる他の栄養素が鉄の吸収を助けるからです。
みかんは鉄分の吸収を助ける
貧血の時にみかんを食べると良いと言われるのは、みかんに含まれるビタミンCが鉄分の吸収を助けるからです。
みかん(温州みかん)には、ビタミンCが100gあたり32mg含まれています。
果物の中でとても多いというほどではないですが、みかんは手で皮を剥いて手軽に食べられます。
簡単にビタミンCの摂取ができるのでおすすめです。
みかんの他にもビタミンCが豊富に含まれている果物はあります。
ビタミンCを多く含む果物も、以下でご紹介します。
- オレンジ(ネーブル):60mg
- キウイフルーツ:緑69mg、黄140mg
- レモン(果汁):50mg
- ゆず(果皮):160mg
- いちご:62mg
- アセロラ(酸味種):1700mg
みかんの1日の摂取量の目安
貧血のためにみかんを食べると良いと言われても、1日にたくさん食べて言いわけではありません。
なぜなら、食べ過ぎることでビタミンCや食物繊維の過剰摂取となり、下痢や色素沈着などを起こす恐れがあるからです。
また、果物には糖分が多く含まれています。
食べ過ぎることでカロリーオーバーになります。
1日の果物の摂取量は200gが適量とされています。
そのため、みかんは2~3個程度が、1日の摂取量の目安となります。
手で簡単に皮をむくことができ、手軽に食べられるので、ついついたくさん食べてしまいますが、食べすぎないよう気をつけましょう。
みかんと一緒に食べると良い鉄分の多い食べ物
貧血のためにみかんを食べるなら、鉄分の多い食べ物も一緒に食べる必要があります。
そこで、どんな食べ物に鉄分が多いのかをご紹介します。
- 牛肉
- レバー
- しじみ
- カツオ
- アジ
- イワシ
- ほうれん草
- ひじき
- のり
- 卵
- 豆腐
- プルーン
- レンコン
- きくらげ
また、鉄分を効率よく吸収するためには、動物性たんぱく質も一緒に摂取するのがおすすめです。
動物性たんぱく質が多く含まれるものもご紹介します。
- 牛乳
- チーズ
- ヨーグルト
- 肉(牛・豚・鶏)
- 魚
- 豆腐
上記の食材を一緒に摂取し、効率よく鉄分を吸収しましょう。
そもそも鉄分とはなにか
鉄分が不足すると貧血になると言われますが、そもそも鉄分とは体でどんな働きをしているか知っていますか?
鉄分は体の中に約3~5gある体に必要なミネラルの1つです。
赤血球のヘモグロビンに多く存在しており、全身に酸素を運びます。
鉄分が不足するとヘモグロビンが減り、全身に酸素を十分に運ぶことができなくなります。
それにより、「鉄欠乏性貧血」が起こります。
鉄欠乏性貧血になると、集中力の低下や動悸、息切れ、頭痛、めまい、疲れがとれないなどさまざまな症状を引き起こします。
特に月経がある女性は、毎月血液を失うので起こりやすいです。
日頃から鉄分が不足しないよう気をつけましょう。
また、反対に鉄分をとりすぎると、便秘や吐き気などの胃腸障害が起こることがあります。
過剰に摂取すると、体内に蓄積して組織や器官を損傷させてしまうこともあります。
通常の食事では鉄分をとりすぎることはあまりありませんが、鉄剤などで摂取している場合は注意が必要です。
まとめ
この記事では、みかんと鉄分の関係について解説しました。
みかんそのものには鉄分はそこまで含まれていません。
したがって、みかんだけを食べることでは貧血の改善はできません。
ですが、みかんに含まれるビタミンCは鉄分の吸収を助ける働きをします。
これが貧血のときにみかんを食べるとよいと言われる理由です。
貧血を改善するためには鉄分を多く含んだ食品を食べる必要があります。
鉄分を多く含んだ食品もご紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。