【いちじく】亜鉛の含有量や栄養成分、効果的な食べ方について

最終更新日:2024/03/25

【いちじく】亜鉛の含有量や栄養成分、効果的な食べ方について

いちじくは、生でもドライでも食べられる甘くておいしい果物です。
実は、亜鉛をはじめとする様々な栄養素が豊富に含まれています。
今回は、いちじくの亜鉛の含有量や栄養成分、効果的な食べ方についてご紹介します。
また、いちじくに含まれる亜鉛以外の栄養成分や、亜鉛の含有量が多い果物、いちじくの味とおいしい食べ方についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

いちじくに含まれる亜鉛の量

いちじくは、小さな花が多数入った花嚢が果嚢になるものです。
実の中身の無数の小さな粒自体が花なのです。

そんないちじくは、栄養成分が豊富な果物としても有名です。

日本人が不足しがちな亜鉛も、いちじくに含まれています。
亜鉛は、私たちの健康維持に欠かせない大切なミネラルです。
ところが、亜鉛は体内では作ることができません。
そのため、毎日の食事などで工夫して摂取する必要があります。

いちじくには、可食部100gあたり0.2mgの亜鉛が含まれています。

牡蠣やレバーに比べると、決して多いというわけではありません。
しかし、いちじくには亜鉛以外の栄養素もたっぷりと含まれています。

毎日いちじくを食べることで亜鉛の摂取はもちろん、健康維持に役立ちます。

ドライいちじくに含まれる亜鉛の量

いちじくの亜鉛の含有量は先ほどご紹介したとおり、それほど多くはありません。
亜鉛を積極的に摂取するなら、生の果物よりもドライフルーツのほうがおすすめです。

ドライいちじくなら、100gあたりの亜鉛の含有量が生の3倍の0.6mg。
効率的に亜鉛を摂取できます。

またドライいちじくなら、以下で紹介する亜鉛以外のミネラルの含有量も増えるのが嬉しいポイントです。

いちじくに含まれる亜鉛以外の栄養成分

「不老不死の果実」と呼ばれるほど、からだに良い栄養成分がたっぷり含まれているいちじく。
亜鉛以外にカリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラルも多く含まれています。

特にカリウムは100gあたり170mgと非常に豊富です。
カリウムには、むくみの解消や利尿作用、血圧を下げて神経伝達や筋肉の収縮を正常に保つ効果もあるとされています。

またミネラルだけでなくビタミンB群のひとつである葉酸も豊富です。
胎児の発育にも役立ちます。

高い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種、アントシアニンには、アンチエイジングも期待できます。

さらにいちじくをカットすると出てくる白い液には、フィシンという酵素が含まれています。
フィシンはたんぱく質を分解する酵素で、肉や魚のたんぱく質を分解して柔らかくします。
そのため、肉料理の後に食べることで、消化を促進することも期待されています。

ただし、フィシンにはアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。
アレルギー体質の方はご注意ください。

いちじく以外で亜鉛の含有量が多い果物

亜鉛の含有量が多い果物といえばアボカドが有名です。

そのほか、以下の果物にも亜鉛が多く含まれています。

  • キワノ
  • ラズベリー
  • パッションフルーツ
  • ドラゴンフルーツ
  • ドリアン
  • バナナ
  • マルメロ

100gあたりの亜鉛の含有量が最も多いのは栗で0.9mgです。
アボカドは0.7mg、バナナは0.2mgです。

このほか、イチゴやメロン、ライチ、ザクロ、ビワなどもいちじく同様、比較的亜鉛の多い果物とされています。

いちじくの味とおいしい食べ方

いちじくは、スーパーの店頭などで常に並んでいる果物ではありません。
そのため、あまり馴染みがなく、食べ方がわからないという方も多いでしょう。

いちじくは生でそのまま食べることができます。
食べるときには皮をむくか、半分にカットしてスプーンですくって食べましょう。

糖分が多く含まれているので、冷やすことで甘みが増します。

また加熱して食べる場合には、水溶性の栄養素を無駄にしないようにすると良いでしょう。
おすすめは、ジャムやコンポートなど、煮汁ごと使う調理です。
ジャムやコンポートは、ヨーグルトとの相性も抜群なので、ぜひ試してみてください。

さらに、いちじくは前菜や和え物としてもおいしくいただけます。
カットした生のいちじくにチーズを乗せたり、豆腐や白ごまと和えるのもおすすめです。

亜鉛は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率をアップさせることができます。
そのため、オレンジやキウイフルーツなどの果物と一緒に食べるのもおすすめです。

まとめ

この記事では、いちじくに含まれる亜鉛についてご紹介してきました。
亜鉛は毎日の健康維持に欠かせない大切なミネラルです。
毎日の食事で工夫して、適量を摂取するようにしましょう。

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