赤ちゃんにあげる離乳食初期の果物は、加熱したほうが良いということをご存じですか?
この記事では、その理由をはじめ、離乳食で与える果物の加熱方法、加熱してもおいしいおすすめの離乳食の果物についてご紹介します。
また、離乳食の果物はいつまで加熱が必要か、離乳食で使う果物の保存方法についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
離乳食初期の果物は加熱したものがおすすめ
赤ちゃんが生後5~6カ月になると、離乳食がスタートします。
果物は、離乳食初期(ゴックン期)から、そのまま生でも食べることができるとされていますが、初めて食べるものなど、まずは加熱したものを与えたほうが安心です。
加熱する理由は、果物を加熱することで酵素の働きを抑え、食物アレルギーが発生のリスクを低くすることができるためです。
また、初めての果物の与え方としては、1日に食べさせる果物は1種類のみ、果物の種類によって果汁だけ与えたり、なめらかにすりつぶしたものを加熱してから与えるのがおすすめです。
量はスプーン1杯程度からスタートして、様子を見ながら徐々に増やしていきましょう。
一度加熱した果物を冷ましてから食べさせるのは手間だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、アレルギー予防のために必要な工程です。
加熱すると果物の甘みも増しますし、赤ちゃんの健康を考えるとこの方法がベストです。
特に、桃やオレンジだけでなく、リンゴ、バナナといった定番フルーツも加工食品における食物アレルギーの表示対象品目に指定されており、アレルギー反応を引き起こす人がやや多い果物とされています。
万が一、アレルギー反応が出てしまった場合に備え、加熱した果物に限らず初めての食材を与える際には、病院が開いている時間帯を選ぶとなお安心です。
離乳食で与える果物の加熱方法
果物を加熱する方法はいくつかあります。
- 茹でる
- 蒸す
- オーブンなどで焼く
- レンジでチンする
使用する果物の量によって調理時間が変わりますが、少量であれば茹でる、蒸す、焼くなら5分程度、レンジなら数十秒~1分半程度、果物が柔らかくなるころが目安となります。
いずれの場合も皮を剝いてから加熱し、離乳食初期なら裏ごししたり、すりつぶしてからしっかり冷めたものを与えましょう。
生後7か月~8カ月頃の離乳食中期(モグモグ期)以降なら、加熱して軽い力でつぶせるくらいの固さに加熱した果物を細かく刻んだもの、生後9か月~11カ月頃の離乳食後期(カミカミ期)は同じく固軽い力でつぶせるくらいの固さになるよう加熱したものを5mm角程度に切ったものを与えるのが良いでしょう。
加熱してもおいしいおすすめの離乳食の果物
加熱した果物がおいしいのか、疑問を持つ方もいるかもしれませんが、リンゴ、ミカン、バナナ、梨、桃、イチゴ、メロン、スイカなどは、すり下ろせば離乳食初期からも食べることができますし、加熱してもおいしく食べられると言われています。
サクランボは種があるので必ず取り除き、また消化しづらい薄皮も、離乳食中期頃までは剥いてあげたあげたほうが食べやすくなります。
喉に詰まると危険なので、3歳頃まではカットしてからあげるようにしてください。
離乳食中期から食べることができるキウイにはアレルギーを発症する危険性があるため、初めはしっかりと加熱して、少量ずつ与えるようにしてください。
甘みが強い黄色いキウイがおすすめです。
離乳食の果物はいつまで加熱が必要か
果物は離乳初期初期からでも生で食べられるとされているものも多いので、加熱から試してみて、加熱したものに慣れてきた中期くらいからは様子を見て加熱不要に切り替えていっても大丈夫です。
とはいえ、アレルギー予防の観点以外でも、赤ちゃんは胃腸の働きが十分とはいえないため、十分に加熱して軟らかくしたもののほうが消化しやすいです。
中期からはヨーグルトも食べられるようになるので、果物と合わせてあげてみるのもおすすめです。
離乳食で使う果物の保存方法
加熱した果物を離乳食として与えるなら、一度にまとまて作って保存できると便利です。
加熱した果物を冷蔵保存した場合は、食べる前に電子レンジなどで再加熱して、翌日には持ち越さず、当日中に食べきるのが基本です。
冷凍保存の場合も、食べる前に電子レンジなどで再加熱して1週間以内に食べきってください。
この期間はあくまでも目安ですので、においや色が少しでもおかしいと感じたら迷わず廃棄しましょう。
なお、リンゴは加熱してから保存し、キウイに関してはは生のままカットしたものをフリーザーバッグなどに入れて食べるときに加熱するのがおすすめです。
バナナは、皮を剥いてフリーザーバッグに入れてから、手でつぶして冷凍しましょう。
空気をしっかり抜けば変色しませんし、欲しい分だけ取り出すことができて便利です。
最後に
この記事では、離乳食初期に使う果物を加熱したほうが良い理由などについてご紹介してきました。
大切な赤ちゃんを健やかに育てるためには、多少の手間は必要です。
とはいえ、果物の加熱が必要な時期も赤ちゃんの成長とともに減っていきますし、加熱した果物は冷凍保存も可能なので、肩の力を抜いてあなたと赤ちゃんに合った進め方を見つけてくださいね。