春(3月)と秋(9月)の年2回訪れるお彼岸。
そのお彼岸にかかせないものといえばお供えです。
お彼岸のお供えといえば、お菓子やお線香、そして果物があります。
この記事では、お供えに多く使われる果物にフォーカスしてお伝えします。
具体的な内容は、お彼岸のお供えにおすすめの果物を始め、お供えに関するマナーや置き方。
そして、お彼岸のお供えの果物にかかる平均的な相場の金額についてご紹介します。
お彼岸のお供えにおすすめの果物
お彼岸の時期になると、よく見かける果物のお供え。
どのようなものをお供えしようか、毎年悩む方も多いと思います。
一般的にお彼岸に果物をお供えする時は、丸い形をした果物のが良いとされています。
その理由は、丸い(円)が縁につながって、縁起物とされているからです。
また、魂の形が丸いと考えられていることも由来しているようです。
このようなことから、お彼岸にお供えする果物は「丸い果物」がおすすめです。
そこで、お彼岸のお供えにおすすめの丸い果物の種類をピックアップしてみました。
- りんご
- メロン
- みかん
- バナナ(青いもの)
- さくらんぼ
- ぶどう
- パイナップル
- 梨
- キウイフルーツ
- 柿
- スイカ(小さめのもの)
- 桃
このように、季節に合わせた果物を選ぶと良いでしょう。
また、大きなものなら果物は単品で、小さなものならカゴ盛りなどがおすすめです。
特に、カゴ盛りになっている果物なら、そのままお供えができるので便利です。
お彼岸にお供えする果物の数
一般的には、お彼岸にお供えする果物の数は奇数が良いとされています。
そのため、お供え用としてお店で買う時は、そのほとんどが奇数での詰め合わせをおすすめされます。
だたし、これは通説なので、縁起の良い8(末広がり)が使われることもあるようです。
さらに、奇数でも9は「苦」を連想させる数字として避けられています。
お彼岸のお供えに果物以外を選ぶ場合は
お彼岸にお供えするものは、果物以外にもいろいろな種類があります。
例えば、おはぎなどの和菓子、またはお花、フルーツ缶詰や地元の名産品などです。
ご先祖様や故人の好きだった食べ物なども、お供えに適しています。
あくまでもお彼岸にお供えするものは、ご先祖様や故人への感謝の気持ちを表す風習です。
そのため、感謝の気持ちを伝えられるようなお供え選びが1番です。
ちなみに、花をお供えする場合は、トゲやツル、毒がある花は向いていません。
また、お供え用の花はどのような色でも構いませんが白や淡い色が好まれます。
3月(春彼岸)と9月(秋彼岸)はいつからいつまで?
毎年訪れるお彼岸、その期間は春分の日と秋分の日を中心とした前後3日間(合計7日間)です。
春の彼岸は3月、そして秋の彼岸は9月ですが、その日程は毎年変動します。
その理由は、太陽の動きに合わせて国立天文台が日程を定めているからです。
そのため、例年、政府が前の年の2月にお彼岸の期間を発表します。
お彼岸に果物をお供えするタイミング
果物をお供えするタイミングは、お彼岸の期間中ならいつでも問題ありません。
ただし、仏壇のある家、そしてお寺やお墓へ行く時間帯は考慮する必要があります。
そのため、自宅に訪問する場合は、あらかじめお参りする日にちや時間を知らせておきましょう。
また、遠方に住んでいる、もしくは都合があってお参りに行けない場合は郵送でも問題ありません。
その時もできるだけお彼岸の期間中に送り、できれば手紙などを添えると良いでしょう。
お彼岸でお供えの果物を置く時のマナー
お彼岸に果物をお供えする時は、置き方などにマナーがあります。
このマナーやお彼岸に限らず、1周忌や7回忌などの法事に共通します。
仏壇に供える果物の置き方
お供えをする果物は、高杯や供物台に乗せ、仏壇の中段か下段に置きます。
また、高杯や供物台がない場合は広くて低めのお皿で代用できます。
さらに、果物の向きは、へたが上に来るように置くと良いでしょう。
お墓に供える果物の置き方
お墓に果物をお供えする時は、半紙や懐紙の上に置きます。
また、果物以外の食べ物をお供えする時も同様です。
納骨堂に供える果物の置き方
納骨堂へ果物のお供えをする時には、お供えを置く場所があるのでそこに置きましょう。
ただし、納骨堂はお墓や自宅にある仏壇よりも置くスペースが限られています。
そのため、お供えをする果物のサイズに注意が必要です。
お彼岸にお供えする果物ののし紙
お彼岸を始め、さまざまな法事で使われるのし紙。
どのような表書きにしたら良いのか、そして水引の種類など迷う方も多いと思います。
一般的に、法事やお盆に使用するのし紙の表書きは以下の3パターンです。
- 御供
- 御供物
- 御仏前
通夜や葬儀にも御供や御供物は使われますが、御仏前ではなく、御霊前と表記します。
さらに、水引は、結び切りと呼ばれる結び方で、お彼岸では黄白や黒白が使われます。
ただし、この水引の色は地域によって異なる場合がありますので、迷った際は地域の方に確認しましょう。
また、のしに表書きを書く時は薄墨をイメージする方も多いと思います。
しかし、薄墨を使うのは通夜や葬儀の時のみで、お彼岸の場合は黒の筆ペンで構いません。
自宅にお彼岸の果物をお供えしてもらったら
お彼岸にお供えをしてもらった果物は、そのまま置かずに食べましょう。
この、お供えを食べることを「お下がりをいただく」と呼ばれ、感謝の気持ち伝える意味があります。
お供えの果物を食べるタイミングは仏壇へのお供えが終わった後です。
特に、果物や日持ちのしないお菓子などは早めに食べましょう。
また、49日やお盆と違い、お彼岸にいただいたお供えに対する返戻は一般的に不要とされています。
お彼岸のお供えする果物の相場
お彼岸でお参りをする時に気になることと言えば、お供えの相場の金額です。
特に、お参りする場所が多い場合はお供えの他に手土産なども必要なため、その予算には頭を悩ませます。
そこで、お彼岸にお供えをする果物の金額の相場を知っておくと便利です。
お供えの果物の金額の相場は地域により異なりますが3,000〜5,000円が一般的です。
また、故人が亡くなられて初めてのお彼岸の場合は5,000〜10,000円前後が相場です。
このような相場を知っておくと、お彼岸にお供えを購入する予算が立てやすいですよね。
お彼岸でお供えの果物を購入するなら
お彼岸に果物をお供えする時は、以下のお店が便利です。
- デパート
- スーパー
- フルーツショップ(果物屋)
- ネット通販
デパートなら高島屋や三越、フルーツショップなら千疋屋などがおすすめです。
また、ネット通販は、遠方でお参りできない場合に、先方に直接届けられるのでとても便利です。
まとめ
お彼岸のお供えに果物を選ぶ場合、おすすめの種類は、できるだけ丸い形のものを選ぶことです。また、数は奇数がおすすめです。
しかし、1番重要なことは、ご先祖様や故人への感謝の気持ちを込めることです。そのため、ルールやマナーを踏まえた上なら、果物をお彼岸のお供えにしても大丈夫です。