スーパーに並ぶ色とりどりの果物たち。
そのまま食べるのも美味しいですが、ちょっと手を加えて自家製果実酒を作ってみませんか?
旬のフルーツを漬け込んだ果実酒は、見た目も華やかで、特別な日の食卓を彩るのにぴったりです。
作り方も意外と簡単で、材料を瓶に入れて待つだけ。
初心者でも気軽に挑戦できます。
この記事で、果実酒の作り方をご紹介しますので、季節の果実などを使って、ぜひ美味しい果実酒作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
梨の果実酒の作り方
梨が豊富に出回る秋は、梨の果実酒を作るのに良い季節です。
ワインにラフランスなどの洋梨を漬けて、サングリアを作る方も多いかもしれません。
サングリアも良いですが、梨そのもののおいしさを味わえるオリジナルの梨の果実酒を作ってみるのはいかがででしょうか。
梨の種類によって異なった味や香りを楽しめますので、好みに合った果実を選んでみましょう。
【用意するもの】
- 梨:大2個
- ホワイトリカー:500ml
- 氷砂糖:150g
- 皮をむき4糖分にしたレモン:1個
【作り方】
- 梨を食べやすい大きさにカットする
- 保存容器に梨、レモン、氷砂糖が交互になるように入れる
- ホワイトリカーを注ぐ
- 1ヶ月したらレモンを取り出し、6ヶ月したら梨も取りだす
さくらんぼの果実酒の作り方
さくらんぼの果実酒を作るには、酸味と甘みを備えた果物と相性の良いウイスキーがおすすめです。
香り豊かな果実酒ができますので、チャレンジしてみましょう。
甘くない果実酒がお好みの方は、砂糖の量を減らしてください。
【用意するもの】
- さくらんぼ:20粒
- ウィスキー:さくらんぼが浸かるぐらい
- 上白糖:20g
【作り方】
- さくらんぼを茎から外し、洗って表面を拭き冷凍しておく
- 保存容器にさくらんぼと砂糖を入れ、ウィスキーをさくらんぼが浸かるくらいに注ぐ
- 5日ほど漬け込んで完成
同様の作り方で、桃やネクタリン、すももなどでも美味しい果実酒ができます。
コクが欲しい方は、はちみつを少量足しても良いでしょう。
柚子の果実酒の作り方
柚子の果実酒は、果実酒のおすすめランキングの上位にも入っている人気のお酒です。
ここでは、柚子をつかった果実酒、柚子チェッロの簡単な作り方をご紹介します。
チェッロはイタリアが起源の果実酒の一種です。
【用意するもの】
- 柚子の皮:15個分
- スピリタス:500ml
- 上白糖:500g
- 水:500ml
- はちみつ:大さじ1
【作り方】
- 柚子の皮の表面だけを、白い部分が入らないようにピーラーなどでむく
- 保存容器に柚子の皮を入れ、スピリタスを注ぎ10日ほど漬け込む
- 上白糖とはちみつを水に溶かしてシロップを作る
- 柚子の皮を取り出し、柚子エキスのお酒とシロップを混ぜる
- 白濁したら完成
アルコール度数96%のスピリタスを使いますので、火気に注意しましょう。
柚子のかわりに、すだちを使うのもおすすめです。
ブランデーを使った梅の果実酒の作り方
ブランデーは、甘みと苦みを備えた果物との相性が良いです。
そのため、ブランデーを使うと、華やかな香りとまろやかな味わいの梅酒を楽しむことができます。
漬け込み期間は3ヶ月以上がおすすめです。
夏はソーダで割ってさわやかに、冬はホットでと、さまざまな飲み方ができるのも魅力です。
【用意するもの】
- 青梅:1kg
- ブランデー:1800ml
- 氷砂糖:500g
【作り方】
- 梅のヘタを取り、洗って表面を拭く
- よく洗って乾かした保存容器に、梅と氷砂糖を交互に入れる
- ブランデーを注ぐ
- 冷暗所に保管し、琥珀色になったら完成
果実酒を作る時の注意点
お酒には「酒税法」という法律があり、自宅での果実酒作りは禁止されているのをご存じでしょうか。
米や麦などの穀物を漬け込まないことのほかに、ぶどうや山ぶどうなどのぶどう類の使用が禁止されています。
その理由は、穀物の発酵は日本酒やビールの製造、ぶどうの発酵はワインの製造につながるとみなされるからです。
ただし条件があり、20%以上のアルコール度数のお酒に漬け込むなら許可されます。
20%以上のアルコール度数のお酒に浸けた果実は発酵が進まないので、製造行為に当たらないとして家庭での果実酒作りが許可されます。
日本酒や芋焼酎などアルコール度数が高いイメージのお酒でも、20%に満たないものがありますので、ご自宅で果実酒を作る際は注意しましょう。
これらの条件は個人で楽しむために許可されていますので、自家製のお酒を販売してはいけません。
以上のことを注意して、果実酒作りを楽しみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
旬のフルーツを贅沢に使った果実酒は、ご自宅でも簡単に作ることができます。
この機会にぜひ果実酒作りに挑戦し、世界に一つだけの果実酒を作ってみてはいかがでしょうか。