初めて果実酒を作る方へ|果実酒瓶の選び方やポイントと消毒方法

最終更新日:2024/03/06

初めて果実酒を作る方へ|果実酒瓶の選び方やポイントと消毒方法

果物のおいしい季節が到来すると、そのまま食べる他、さまざまなアレンジをして楽しみたくなるものです。
その中でも特に果実酒は、使用する瓶と果物、そしてアルコールや砂糖があれば自宅で簡単に作れると人気です。

今回の記事では、初めて果実酒を作る方に向けた果実酒瓶の選び方やポイント。
そして、おすすめの果実酒瓶や、消毒方法についてご紹介します。

果実酒の瓶の選び方とポイント

手作りの果実酒を作る時の瓶は、さまざまなタイプが市販されています。
しかし、どのような瓶を選べば良いのか悩んでいる方も多いと聞きます。
そこで、果実酒の瓶の選び方のポイントをご紹介します。

大きさ(サイズ)で選ぶ

果実酒を作る時の瓶は、果実酒に使うアルコールの容量や果物。
そして砂糖の量を計算した上で選びます。
そのため、これらの総量に対して約2〜4倍の大きさの果実酒瓶が必要です。

果実酒瓶のサイズは、1〜2リットルの小さなサイズ、そして標準的な4リットル。
そして、5リットル以上の大容量のタイプがあります。
しかし、あまりにも大きすぎるサイズは、保存場所や収納する場所がないなどの難点があります。
そのため、果実酒瓶は、サイズの他に、置ける場所の確保も大切です。

使い勝手で選ぶ

果実酒用の瓶は、内ブタや外ブタに注ぎ口がついているタイプ。
そして、持ち運びに便利な取っ手付きのタイプなどがあります。
さらに、フタの開け方や外し方がわかりやすいものを選ぶのもポイントです。
もちろん、フタは完全に密封できることが前提です。
また、注ぎ口が広いタイプは、手入れがしやすいところがメリットです。

素材やデザインで選ぶ

果実酒用の瓶は主にガラス製の瓶とプラスチック製の瓶が主流です。
ガラス製の果実酒瓶は、におい移りがしにくく、長期保存に向いています。
一方、プラスチック製の果実酒瓶は軽量で割れにくいところが特徴です。
ただし、プラスチック製の果実酒瓶は空気を通しやすいため、1年熟成の果実酒におすすめです。

さらに、果実酒用の瓶はさまざまなデザインがラインアップされています。
そのため、シンプルで機能的なタイプの他、デザイン性の高いおしゃれなタイプもあります。
好きなデザインの果実酒瓶なら、作る楽しみも増えますよね。

初めて果実酒を作る方へのおすすめの瓶

上記の通り果実酒瓶を大きさや使い勝手、素材で選ぶことはとても大切です。
しかし、初めて果実酒を作る方には選びきれないこともあると思います。
そこで、一般的な果実酒の作り方やレシピを元におすすめの大きさやタイプを選んでみました。

今回は、長期保存が可能な梅酒に最適な瓶でご紹介します。
梅酒は、青梅を約1〜2kgに対してホワイトリカー1.8リットルに氷砂糖が500g前後で作ります。
この時に最適な果実酒瓶の大きさは、約4リットル程度のサイズです。
また、梅酒は、他の果物と違い、長期間果実を果実酒の中に入れて保存できます。
そのため、長期保存が可能なガラス瓶が1番おすすめです。
このように、果実酒の瓶は、使用する果物の種類と保存期間で考えると選びやすいです。

ガラス製の果実酒瓶のおすすめ4選

長期保存、そしてにおい移りのしにくいところがメリットの果実酒用のガラス瓶。
その中でも、人気のガラス製果実酒瓶をご紹介します。

石塚硝子「アデリア 復刻 梅瓶 4リットル」

持ち運びに便利な取っ手と、便利なレードル付きの日本製のガラス瓶です。
昭和の雰囲気の漂うデザインで、赤いフタがトレードマークです。
アデリアは復刻版以外にも、1リットルや2リットル前後のガラス瓶も販売しています。

星硝「セラーメイト 密封瓶」

本体とフタがガラス製の機能的な果実酒瓶です。
パッキンにシリコンゴム、そしてステンレス製の金具でシンプルなデザインが人気です。
サイズは500ml、1リットル、2リットル、3リットル、4リットルと5種類から選べます。

WECK「TULIP 2700ml」

とにかくおしゃれで多用途に使うなら、ドイツ生まれのWECKがおすすめ。
丸みを帯びたデザインがかわいいと評判のTULIPは、果実酒や梅干しに。
さらに、お米2kgの保存にもぴったりです。

IKEA「KORKEN フタ付き容器」

サイズが13cl〜1.8リットルまで比較的小さなサイズの果実酒瓶のそろうイケア。
特に小さいサイズの500mlタイプなら、開封後の果実酒を移し替えて冷蔵庫で保存するのにぴったりです。
また、シンプルなクリアガラスや柄入りなどお好みに合わせたデザインが選べます。

プラスチック製の果実酒瓶ならTAKEYAのFRESHLOKがおすすめ

プラスチック製の果実酒瓶は、軽くて取っ手付きのタイプが多いところが魅力です。
そこでおすすめの果実酒瓶はTAKEYAの「FRESHLOK 果実酒びん」です。
サイズや、形が豊富で、使い勝手がとても良いと人気です。

そして、フタの上部に注ぎ口があるタイプは、とても使いやすいと評判です。
さらに、果実酒びん用の交換用パッキンセットも販売されていて便利です。

【S型】

四角い形をしています

【R型】

丸い形をしています

S型は、省スペースの収納に向いています。

サイズ

【S型】

  • 1.1リットル
  • 1.7リットル
  • 2.7リットル
  • 4.0リットル
  • 4.2リットル

【R型】

  • 1.0リットル
  • 2.4リットル
  • 4.2リットル

R型の1.0リットルサイズは、注ぎ口はありませんが小分け用としておすすめです。

初心者におすすめのホワイトリカー入りの果実酒瓶

初めて手作りの果実酒を作るなら、果実酒瓶に果実酒用のホワイトリカーが入っている商品がとても便利です。
その中でも、宝酒造の「果実酒の季節 このまま漬け込む便利な容器シリーズ」は特におすすめです。

初心者の方が果実酒を作る時に難しい点といえば、果実酒用の瓶の消毒です。
しかし、この果実の季節の便利な容器を使えば、果物と砂糖を入れるだけで完成するのでとても簡単です。

果実の季節の容器シリーズは、900ml、220mlの2サイズです。
特に、小さなサイズのmini220mlを使えば、氷砂糖の代わりにグラニュー糖を使い3日で果実酒が完成します。

果実酒瓶が購入できる場所

果実酒用の瓶は、カインズやコーナンなどのホームセンターの他、スーパーなどで購入できます。
そして、ドンキホーテやにニトリ、無印などでも購入が可能です。
さらに、大きなガラス製の果実酒瓶を複数購入するなら、ネット通販が便利です。

また、ダイソーやセリアなどの100均ショップでも小さなサイズの果実酒瓶が販売されています。

果実酒瓶の消毒方法

果実酒の瓶を使う時は、殺菌やカビの発生防止のための洗浄と消毒が必要です。
この消毒方法は、煮沸消毒や熱湯での洗浄、そしてアルコール消毒の3種類があります。

まず、煮沸消毒や熱湯での洗浄ができる果実酒瓶は、耐熱性のあるものが前提です。
ただし、煮沸消毒ができる果実酒瓶でも熱湯をかけると割れるタイプがあるので注意です。

次にアルコール消毒は、食品用アルコールや、ホワイトリカーを使って消毒します。
このようなことから、耐熱性のものは煮沸消毒。
それ以外のものはアルコール消毒が便利です。

【煮沸消毒の方法】

先に果実酒瓶を食器用洗剤で洗います。
次に、果実酒瓶がまるごと入る大きな鍋に果実酒瓶と水を入れて火にかけます。
水が沸騰したら、5〜10分ほど煮沸して、しっかりと乾燥させます。

【アルコール消毒の方法】

煮沸消毒と同様に、食器用洗剤で果実酒瓶を洗います。
水分を拭き取り、しっかりと乾燥させます。
次に、キッチンペーパーなどに食品用アルコールやホワイトリカーを染み込ませ、果実酒瓶の内側を拭きます。
また、スプレーなどを使う場合は、アルコールスプレー後にキッチンペーパーで拭き取りましょう。

これらの洗い方や消毒方法は、果実酒瓶を再利用する時にも便利です。

果実酒瓶の再利用

果実酒の瓶は、きちんと洗浄と消毒を行えば何度も再利用が可能です。
ただし、何度も果実酒瓶を再利用するとフタが壊れる可能性があります。
フタが壊れた果実酒瓶は、果実酒をつけている間に空気に触れてします。
空気に触れた果実酒は酸化が進むのでおいしい味に仕上がりません。
そのため、フタを取り替える、もしくはパッキンを交換して使いましょう。

フタが完全に密封されているか確認する方法は、果実酒瓶に水を入れて揺する。
もしくは逆さまにするとわかりやすいです。
このように、揺する、逆さまにしたときに果実酒瓶から水が漏れると取り替えのサインです。

また、果実酒瓶が割れていたり、ヒビ割れしている場合は使用を中止し、処分しましょう。
破損して使えなくなった果実酒瓶の捨て方は、お住まいの自治体によって異なります。

ちなみに、果実酒瓶は、ワインを使ったサングリアや、ピクルスなどにも使えます。
さらに、デザインによっては、お菓子入れやパスタケースとして代用できます。

まとめ

果実酒用に瓶の選び方は

  • 大きさ(サイズ)で選ぶ
  • 使い勝手で選ぶ
  • 素材やデザインで選ぶ

この3点がポイントです。
また、果実酒瓶は、ホームセンターなど身近なお店で購入できます。

さらに、果実酒瓶を使用する時は、洗浄と消毒を丁寧に行いましょう。

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