果物を使って作る果実酒は、フルーティーな果物の味や香りが楽しめ人気があります。
果物をお酒につけることで作ることができますが、失敗するとカビが生えてしまうことがあります。
そこで、この記事ではカビが発生した果実酒は飲めるのかやカビが発生する原因、発生させないための対策について解説します。
また、果実酒の保存方法や賞味期限についてもお伝えしますので、ぜひ参考にして、美味しい果実酒を楽しみましょう。
カビが発生した果実酒は飲めるのか
果物をお酒につけて作る果実酒は、果物の味や香りが溶け出し、美味しく味わえるのが魅力です。
中には、自宅で手作りする方も多いでしょう。
りんごやレモン、ゆず、みかんなどいろいろな果物を使って作ることができますが、中でも人気なのは梅酒です。
そんな果実酒を作る上で多い失敗は、カビが発生してしまうことです。
カビが生えたら加熱しても消すことはできないので、当然飲むことはできません。
お酒の表面に白い膜が張ったり、果物にカビが生えたり、容器の内側に黒いカビが生えたりと、カビが発生する場所は1カ所ではありません。
カビが発生したら捨てるしかないので、作るときはカビ発生しないよう対策する必要があります。
下記で、カビが発生する原因や対策について詳しくご紹介します。
果実酒にカビが発生する原因
果実酒にカビが生えるのはなぜなのでしょうか。
考えられる原因は、作る時に雑菌が入ってしまっていることです。
保存する容器やおたまなどに雑菌がついていると、密閉しても中で雑菌が繁殖してしまいます。
また、使う果物や容器などに水気がついていることもカビの原因になります。
アルコールは殺菌作用がありますが、アルコール度数が低いと殺菌効果が低くなります。
アルコール度数の低いものは使わないように気をつけましょう。
カビを発生させないための対策
カビが発生する原因についてご紹介しましたが、カビを発生させないためにはどうしたらよいのでしょうか。
対策を3つご紹介します。
殺菌
作る時に雑菌が入りこまないよう、保存容器やおたまなど、使うアイテムを熱湯消毒やアルコール消毒しましょう。
また、手もしっかり洗い、アルコールスプレーなどで消毒してから作りましょう。
水気
保存容器や使う果物などの水分をしっかり拭き取ります。
特に果物は水気が残りやすいです。
キッチンペーパーなどを使って、1粒ずつ拭いて水気をとりましょう。
アルコール度数
カビの発生を防ぐためには、アルコール度数35度以上のお酒を使うのがおすすめです。
果実酒を作るのによく使われているのは、ホワイトリカーです。
ホワイトリカーは風味や香りがありません。
味や香りに影響しないので果実酒を作るのに向いています。
果実酒の保存方法
果実酒にカビを発生させないためには、保存方法にも気をつける必要があります。
作った果実酒は直射日光をさけて冷暗所で保管しましょう。
冬はそこまで室温が上がることがないと思いますが、夏は高温になる場合もあると思います。
そのような場合は冷蔵庫で保管してもよいです。
35度以上の高温多湿の場所はさけましょう。
また、お酒に果物をつけると浮くことがあります。
空気にふれる部分があると、果物が乾燥したりカビの原因になります。
1日に1回は容器を軽く揺すって混ぜましょう。
手作りの果実酒の賞味期限
手作りした果実酒には賞味期限はありません。
カビなどを防止し、しっかり保存されていれば、長期間保存することが可能です。
ですが、漬けた果物をそのままお酒と一緒に寝かせるのはよくありません。
途中で取り出す必要がありますが、果物によって取り出すタイミングが異なります。
果物の取り出すおすすめのタイミングを、以下でご紹介します。
- 梅:半年~1年
- りんご:1~3カ月
- レモン:皮は1週間、果肉は3カ月
- いちご:1~2カ月
あくまでも目安になります。
味をみて好みの味になったときに取り出しましょう。
まとめ
この記事では、果実酒のカビについて解説しました。
果実酒は簡単に作ることができますが、作り方や保存方法に気をつけないと、カビが生えてしまいます。
カビが生える原因は、雑菌が入ること、水気、アルコール度数が低いことです。
対策についてご紹介したので、作るときの参考にしてください。
また、保存方法や賞味期限についてもご紹介しました。
しっかり保存して、長く果実酒を楽しみましょう。