【果実酒を楽しむ】おすすめの果物と果実酒の作り方

最終更新日:2024/12/01

【果実酒を楽しむ】おすすめの果物と果実酒の作り方

旬の果実を漬け込んだ果実酒は、見た目も美しく、香り豊かな自家製リキュールです。
今回は、自宅で簡単に作れる果実酒の作り方と、おすすめの果物をご紹介します。
自分好みの果実酒を手作りして、特別な時間を楽しみましょう。

果実酒とは

一般的に私たちが手作りする果実酒は、ホワイトリカーなどに果物を加えて作るお酒を指します。
これは、果実を原料にして発酵させたお酒を意味します。

私たちが果物で作る果実酒には種類の制限があります。
これは酒税法で定められていて、特定の種類の果物で果実酒を作ることは違反です。

それでは、手作りの果実酒に使えない果物には、どのようなものがあるのでしょうか。
それは、ぶどうです。
ぶどうは、山ぶどうや、高級フルーツに分類される巨峰やシャインマスカットも含まれます。
ちなみに、米やむぎ、あわ、とうもろこしなども、酒税法により漬け込みが禁止されています。

果実酒の賞味期限

市販、手作りを含め、果実酒には基本的に賞味期限がありません。
その理由は、果実酒が蒸留酒で作られていることが多いからです。

この蒸留酒は、アルコールの蒸気を冷やして作られたアルコール度数の高いお酒です。
アルコール度数の高いお酒は、雑菌の繁殖や腐敗が起こりにくい特徴があります。
そのため、蒸留酒で作られた果実酒には賞味期限がありません。

ただし、市販の果実酒で、クリーム系を使用しているものや糖分が少ないもの、アルコール度数が低い果実酒には、賞味期限が設定されている場合があります。

自家製の果実酒作りに使用するお酒

果実酒作りに重要なお酒は、いろいろな種類があります。
また、果実酒に使用するお酒は、アルコール度数が決められています。

果実酒に使用するお酒のアルコール度数

自家製の果実酒に使用できるお酒のアルコール度数は20度以上のもの、そして、酒税を課税済みのもののみ使えます。
特に、アルコール度数が35度を超えるものなら、果物のエキスが出やすく、雑菌の繁殖やカビ、腐敗を抑えられ、長期保存ができるのでおすすめです。
ただし、アルコール度数が高くても、果物からでる水分でアルコール度数は低く仕上がります。

この条件を踏まえた上で、以下のお酒が果実酒におすすめです。

ホワイトリカー

ホワイトリカーは焼酎の一種で、甲類焼酎に分類されるお酒です。
蒸留を何度も繰り返し作られているので、癖がなく、ほぼ無味無臭です。
そのため、果物の風味が出やすく、手作りの果実酒で1番使われているお酒です。

ブランデー

果物を原料として作られた蒸留酒です。
ぶどうやりんご、洋梨、さくらんぼ、ベリー類が主な原料です。
ブランデーで作った果実酒は、甘味の強い仕上がりになることが多いです。

ウイスキー

むぎやとうもろこしなどの穀物を原料に作られた蒸留酒です。

スピリタス

世界最強のお酒と呼ばれるスピリタス。
スピリタスはウオッカの一種で、アルコール度数が95〜98度あります。
気になる味は、ほぼ無いに等しいのですが、人によっては味を感じることもあるそうです。
スピリタスを使った果実酒は、そのアルコール度数の高さで殺菌力に優れています。
また、果物のエキスも出やすいところが魅力です。

ただし、スピリタスは北米では販売を禁止している州もあるほど注意が必要なお酒です。
また、引火性が高いお酒なので、近くで火を使用するのは厳禁です。

手作り果実酒におすすめの果物

果実酒を作る際の果物は、ぶどう以外ならどれでもOKです。
しかし、果実酒用の選び方を知っておくと、よりおいしく仕上げられます。

果実酒に使う果物を選ぶポイントは、以下のとおりです。

  • 新鮮なもの
  • キズのないもの
  • 大きさがそろっている

また、春夏秋冬に収穫される季節の果物なら、新鮮なものが手に入りやすいです。
季節の果物は、その時期になるとスーパーの店頭に並びます。

果実酒作りに合う果物

それでは、手作りの果実酒で人気の果物を一覧で見てみましょう。

いちご

春の素材、いちごはほんのりとピンクに色づく果実酒が楽しめます。
いちごを果実酒に使う場合は、ヘタを取ってから漬けます。
取り出したいちごは、ジャムやお菓子作りに使えます。

りんご

秋の味覚、りんごは、皮をむかずに作るとおしゃれに仕上がります。
もちろん、皮をむいてもOKです。
りんごの果実酒は、くし切りにすると作りやすいです。

レモン

一年中手に入りやすいレモンは、ぜひ国産のもので作りましょう。
レモンは皮をむいて漬けますが、香り付けに皮を入れる方法もおすすめです。

キウイ

栄養豊富なキウイを使った果実酒は、口当たりの良い味に仕上がります。
キウイを果実酒に使う時は、あまり熟していないものを選ぶのがポイントです。

みかん

冬の果物代表といえば、みかんです。
果実酒に使うみかんは、皮をむいてそのまま、もしくはカットをして使います。
残った皮は香り付けに使えます。
みかんと同様に、オレンジや甘夏、八朔などでも作れます。

桃を果実酒に使う時には、果実を傷つけないように皮をむくのがポイントです。
りんごと同様に、くし切りにすると桃の風味が出やすいです。

その他の果物

上記の他には、以下の果物も果実酒作りにおすすめです。

  • さくらんぼ
  • ブルーベリー
  • すもも
  • いちじく
  • かりん
  • パイナップル
  • トマト

また、冷凍フルーツなども果実酒に使えます。

果実酒から取り出した果物の使い方

果実酒に漬けていた果物は捨てずにおいしくいただきましょう。

おすすめの使い方は、ジャムにする方法です。
砂糖やレモン汁を加えて煮るだけで作れるので、とても簡単です。

また、軽くつぶして、果実酒に混ぜて飲む方法もおすすめです。
さらに、料理やお菓子の材料としても活躍します。

果実酒の作り方

果実酒を作る時は、作りやすい分量を覚えておくと便利です。

手作りの果実酒に必要な材料は、以下のとおりです。

  • お好きな果物(洗って水気を拭き取りカットする)
  • ホワイトリカー(他の蒸留酒でもOK)
  • 氷砂糖
  • 保存容器

保存容器は、事前に洗浄と消毒を済ませておきます。

準備ができたら、保存容器にすべての材料を入れます。
飲み頃の時期や、熟成時期などは果物により異なります。
また、果実酒に使う糖分は、はちみつや黒砂糖などで代用可能です。

果実酒の種類別の飲み頃と果物の取り出し時期

上記でご紹介した果物で、飲み頃と取り出し時期をご紹介します

いちご

3〜4週間程度で飲むことが可能です。
いちごは2カ月後に取り出しましょう。
さらに熟成させて、6カ月後が飲み頃です。

りんご

1カ月程度で飲め、りんごは半年を目安に取り出します。
3カ月程度熟成させるのがおすすめです。

レモン

1カ月程度で飲めますが、1年ほど熟成させるとさらにおいしく仕上がります。
また、皮は1週間後に、そして果実は3カ月後に取り出します。

キウイ

3カ月ほど熟成するとおいしく仕上がりますが、1カ月後には飲めます。
また、キウイは3カ月で取り出しましょう。

みかん

3週間を過ぎた頃から飲めるように仕上がります。
さらに、3カ月程度熟成させるのもおすすめです。
みかんの皮は1週間程度で取り出しましょう。
果実は1カ月後に様子をみて取り出します。

2週間で飲めますが、3カ月程度熟成させると、さらにおいしく仕上がります。
桃は2カ月で取り出しても良いですが、1年程度漬け込みしてもOKです。

このように、果実酒に漬けている果物を取り出すタイミングはさまざまです。
果物を取り出すタイミングの目安は、果物の量によっても異なります。
蓋を開けた時にアルコールのにおいが残るかどうかで判断するのも良いでしょう。

砂糖を使わずに果実酒を作る時は

果物の味をダイレクトに味わう果実酒を楽しむなら、砂糖なしで作る方法がおすすめです。
ただし、氷砂糖を使わずに作る果実酒は雑菌が繁殖しやすく、果物が腐る可能性があります。
そのため、砂糖なしで果実酒を作る場合は、保存容器の消毒を徹底することが重要です。
そして、保存容器の中で果物がアルコールから出ない(浮かない)ように注意をしましょう。

果実酒におすすめの瓶

果実酒の保存用の瓶は、ガラス製とプラスチック製が一般的です。
それぞれ、素材の違いによりメリットとデメリットがあります。

まず、ガラス製はにおいが移りにくく、長期保存に向いているところがメリットです。
ただし、大きさによっては重いので、持ち運びが不便なところがデメリットです。

一方、プラスチック製は軽量で、割れにくいところがメリットです。
しかし、空気を通しやすいところがデメリットです。
1年程度熟成する果実酒に向いています。

さらに、果実酒用の瓶を選ぶ時は、使用するアルコール量の2倍以上の大きさがベストです。
例えば、1.8Lのホワイトリカーで果実酒を作るなら、4L以上の瓶が必要です。

果実酒の保存用の瓶は、ホームセンターやスーパーなどで購入できます。
もしも小さいサイズで果実酒を作るなら、100均ショップでも販売しています。
このような小さいサイズの果実酒瓶は、冷蔵庫で小分けで冷やす際にぴったりです。

自家製果実酒の保存方法

手作りの果実酒は、温度変化が少ない冷暗所で保存します。
例えば、シンク下や、床下収納があるなら、このような場所が便利です。

おいしい果実酒の飲み方

果実酒は、ロックや水割り、もしくはソーダ割りがおすすめです。
その他には、オレンジやパイナップルジュースで割るなど、さまざまなアレンジが楽しめます。
いろいろな割り方にチャレンジして、自分なりのレシピを探してみてはいかがでしょうか。

果実酒に合うおつまみ

果実酒に合わせるおつまみは、チーズや揚げ物、お刺身などがおすすめです。
その他には、ポテトチップスやミックスナッツなども良く合います。

まとめ

果実酒は種類豊富な果物を使って、自分好みの味を作ることができます。
旬の果物を使って季節感を味わったり、珍しい果物で冒険してみたり、楽しみ方は無限大です。

ぜひ、自分だけのオリジナル果実酒を作ってみて、特別な時間を味わってみてください。

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